
オンライン試験のリスクを徹底対策!安全な試験運用のポイント
オンライン試験は、教育機関や企業において、場所や時間を問わずに試験を実施できる柔軟な手段として重要視されています。しかし、不正行為やシステムセキュリティ上のリスクも多く存在します。本記事では、オンライン試験のリスク対策として必要なポイントを詳しく解説し、安全に試験を実施する方法を紹介します。
目次[非表示]
- 1.オンライン試験とは?
- 2.オンライン試験における主なリスクと対策
- 3.不正行為の防止策(IBT向け)
- 3.1.①認証システムの強化
- 3.2.②監視システムの導入
- 3.3.③試験環境の制限
- 4.システムセキュリティの強化策(ITセキュリティ)
- 4.1.①厳格なデータ管理
- 5.トラブル時の対応策
- 5.1.①途中まで保存できた解答および試験時間の保持
- 5.2.②サポート体制の整備
オンライン試験とは?
オンライン試験とは、パソコンを用いて受験する試験のことです。従来の集合型の紙試験とは異なり、インターネットを活用することで遠隔地からの受験が可能になり、試験の実施コスト削減やスケジュールの柔軟な調整といったメリットがあります。特に近年では、デジタル技術の進展に伴い、多くの企業や教育機関で導入が進み、広く普及しています。
試験の形式には、テストセンターなどの専用施設でパソコンを使用する CBT(Computer Based Testing)と、自宅や職場のパソコンを用いて時間や場所の制約なく受験できる IBT(Internet Based Testing)があります。本記事では、IBT試験に焦点を当てて解説します。
オンライン試験における主なリスクと対策
オンライン試験の普及に伴い、不正行為やデータ漏洩といったセキュリティリスクも増加しています。
セキュリティリスクは、例えば「不正行為など試験の公正性を脅かすリスク」と、「データの安全性を脅かすシステムセキュリティのリスク」に分類できます。
① 試験の公平性を守るための対策(不正行為防止)
試験における不正行為(カンニングや替え玉受験など)は、オンライン試験・集合型試験のどちらでも発生し得ます。しかし、自宅や職場のパソコンで受験するオンライン試験は試験監督官やスタッフが不在であるため、監視の目が行き届きにくく、不正行為が発生する可能性が高まると考えられます。特に、画面共有や動画通話などの監視対策が講じられていない場合、このリスクはさらに増大します。適切な試験環境の設計と監視手段の導入が、不正行為の防止に繋がります。
② データ保護とサイバー攻撃対策
受験者の個人情報や試験結果などの重要なデータがオンライン上に保存されるため、データ漏洩の脅威やサイバー攻撃など、不正アクセスやシステムの脆弱性への対策が求められます。これらのリスクを軽減するには、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。
教育機関や企業において信頼性を確保するためには、どちらも万全なセキュリティ対策が不可欠です。
不正行為の防止策(IBT向け)
オンライン試験の安全性を高めるために、以下のような対策が重要です。
①認証システムの強化
受験者の本人確認を徹底するため、以下の対策を講じています。
・2段階認証、2要素認証によるログイン
・パソコンのカメラを用いた顔認証
・申込時に登録した写真と試験当日の顔を照合するシステムの導入
②監視システムの導入
試験中の不正行為を防ぐため、以下の監視システムを活用しています。
・視線監視システム:一定時間ごとに受験者のパソコンのWebカメラを起動し、受験中の様子を自動撮影。システムが視線を検知し、不正の可能性がある動作を確認すると、リアルタイムで警告を表示。
・第三者検知:受験者本人のみが試験を受けていることを確認し、他者の介入を防止。
③試験環境の制限
当社の提供するIBT試験システムは、専用のアプリブラウザを使用し、受験者の試験環境を制限することで不正行為を防止します。
・使用可能なツールやアプリケーションの制限
・不要なサイトへのアクセス禁止
・インターネット検索による不正解答の防止
システムセキュリティの強化策(ITセキュリティ)
オンライン試験では、多くの個人情報を扱うため、データの安全性を確保することが重要です。
①厳格なデータ管理
受験者の情報や試験結果は、厳重に管理されています。
・アクセス権限の適切な設定
・必要な人のみが情報にアクセスできる仕組みの確立
・プライバシーマークの取得による情報セキュリティ体制の強化
不正アクセスや情報漏洩といったリスクを未然に防ぎ、お客様の大切な情報を厳重かつ安全に保護しています。
トラブル時の対応策
万が一のトラブルに備えて、以下の対応策を準備しています。
①途中まで保存できた解答および試験時間の保持
当社のIBTシステムでは、試験中にトラブルにより途中で離脱してしまった場合でも、保存できた解答およびそこまでの試験時間を常に保持しています。別環境から再ログインすると、続きから試験が再開できるようにしています。
②サポート体制の整備
受験者が試験中に問題に直面した際、迅速に対応できるよう、コールセンターによるサポート体制を完備しています。
まとめ
オンライン試験は利便性が高い一方で、不正行為やデータ漏洩といったセキュリティリスクが存在します。これらのリスクを軽減し、安全な試験環境を実現するためには、適切なセキュリティ対策が不可欠です。
当社では、
・認証システムの強化
・監視システムの導入
・試験環境の制限
・データ保護の徹底
・万全のサポート体制
といった多角的なアプローチで、オンライン試験の不正防止やセキュリティを確保しています。
オンライン試験を導入するにあたり、不正防止やセキュリティ対策は重要な課題です。安全で信頼性の高い試験運営を実現するために、当社の豊富な経験と確かな技術力を活かし、お客様の試験を全面的にサポートいたします。オンライン試験の導入やセキュリティ強化についてお悩みの際は、お気軽にご相談ください。