意外と奥深い!チケットロールの選び方と活用ポイント

電子チケットもあちこちで使われるようになりましたが、チケットロールは日本中のさまざまな場所で広く使われています。単なる紙と思われるかも知れませんが、実はいろんな技術が使われています。今回は、チケットロールについて豆知識をご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.チケットロールとは?どこで使われているの?
  2. 2.広告宣伝や注意事項などを印刷できる
  3. 3.切り取りやすいミシン目加工
  4. 4.“あたり”等プレミアムの事前印刷─低コストで高効果な販促施策
  5. 5.用途に応じた耐久性と紙厚の選び方
  6. 6.劣化を防ぐ包装・梱包の工夫


チケットロールとは?どこで使われているの?

皆さんは券売機をご利用になったことはあるでしょうか?飲食店、映画館など娯楽施設、水族館・動物園などテーマパークなど様々な業種業界に導入されていますので、皆さんも日常的に利用しているのではないでしょうか。この券売機から出てくる紙のことを「チケットロール紙」と呼んでいます。その中でも飲食店用は「食券ロール」と呼ぶこともあります。

 
チケットロール紙は、その利用方法に合わせて色々な工夫・加工をしています。一例をご紹介します。
 
【チケットロール紙の工夫・加工例】
・広告宣伝や注意事項などを印刷できる
・切り取りやすいミシン目加工
・“あたり”等プレミアムの事前印刷─低コストで高効果な販促施策
・用途に応じた耐久性と紙厚の選び方
・劣化を防ぐ包装・梱包の工夫

広告宣伝や注意事項などを印刷できる

 
テーマパークなどのチケットロール紙は来場記念に保管する方も多く、印刷を入れることが殆どです。印刷されていない白紙のロール紙は、ネット通販などでも購入可能ですが、オリジナルの印刷を入れる場合は、専門業者に発注します。

切り取りやすいミシン目加工

 
お客様用の領収書&店舗用のオーダー控えなど、1枚を切り離しで使う場合に切取用ミシン加工を入れてます。発券機の中で破れないけど手で千切る時はぱっと切れる。ちょうど良い切れ具合に調整されています。

“あたり”等プレミアムの事前印刷─低コストで高効果な販促施策

券売機チケットにも、コンビニレシートのような「あたり」印字キャンペーンが可能です。事前印刷で設定頻度(例:100枚に1枚)に応じて当たり券を発行。チケットロール紙そのものに印刷しておく方法なので、券売機の改修は必要ありません。設備投資なしで、リピーター促進や話題づくりにもつながる、手軽で効果的な販促手法です。

用途に応じた耐久性と紙厚の選び方

 
チケットロール紙で使われる用紙の種類は、感熱記録紙(サーマル紙)というものです。感熱記録紙(サーマル紙)の種類はとても多く、用紙の使用方法に合わせ、きめ細かくラインナップされています。
例えば保存性です。保存性は印字(券売機器で印刷した部分)の耐久性です。耐久性の低いものは水に濡れたままにしたり、夏場の直射日光に一日中晒されていたり、アルコールや除光液などの薬品が掛かったりすると、印字が薄くなってしまいます!食券はその場限りで役目を終えるので、耐久性は低くても良いでしょう。でも記念の入場チケットは消えて欲しくないですよね。


 
次に、紙の厚さです。コンビニやスーパーのレシートは75μmが使われています。μmはミクロンという単位で、75μmは髪の毛1本の太さと同じくらいです。65μmの紙厚レシートを使われる場合もありますが、その差わずか10μm(0.01mm)!わずかな差ですが、人の手の感覚は優れたもので、皆さんも触ればきっと違いが分かります。
 
さて、皆さんの感覚では券売機のチケット用紙はもう少ししっかりした厚みではありませんか?食券ロール紙では100μmや150μmの厚さが使われています。
 
保存性(耐久性)が良くて、紙が厚いのは費用も掛かりますし、その逆は費用は安価に済みますが、そもそも運用に沿いません。

劣化を防ぐ包装・梱包の工夫

 
ロール紙を取り扱ったことのある方ならお判りでしょう。ロール紙1巻ごとに黒い袋で包装されていませんか?これは保管時の劣化を防ぐための処置です。蛍光灯の紫外線や湿気などの影響を受けて、徐々に劣化してしまう場合があるので、しっかり個装しています。

どんなチケットロールが最適か?

 
自分達の用途にあったチケットロール――迷ったら、専門業者に相談するのが一番です。当社では、印刷や加工でお悩みの方に、実際の用途や使用環境に合わせたご提案も可能です。チケットロール紙について、詳しく知りたい方、見積が欲しい方はぜひお問い合わせください。



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